結びの言葉に「さよなら」は書けない

いいブログの説明が思いつかない

2019年振り返り

ある人に2019年の振り返りしたら?と言われたことをふと思い出したので書きます。

 

卒業研究

今年一年を通してやったことといえばこれ。テーマはざっくりいうと学校図書館不登校を防げるのかみたいなことを研究していた。

 

研究をやってみた感想としては、調査は楽しいという感じだった。自分の興味があることを勉強したり誰かに聞きにいったりすることは知的好奇心が刺激されてとても良い。分析は大変だった。大量の情報をまとめて結果を出す大変さを学んだ。でも出てきた結果は個人的には面白かった。総合的にみると研究は楽しかったけど、つらかった部分とかやっちまったなと思う部分を思い出すと本当に二度と研究したくなくなったりもする。

 

反省点としては以下の通り。

  • 文献調査の詰めが甘かった。もっと緻密にどういう基準で文献調査をするのか決めてやればよかった。自分でももっとやれることはあったと思う。
  • 訪問調査の準備をもっとしっかりすればよかった。あとからアレも聞いておけばよかったなとかいろいろ思うところがあったので、次に研究をするときはもう少し調査法自体を勉強しなおしてから研究を行いたい。
  • 訪問調査の準備(物理)をもっとしっかりするべきだった。調査の時にとにかく忘れ物が多く、ときには先方に迷惑をかけたこともあったので次から持っていくものリストをスマホの待ち受けとかにするべきかもしれない。
  • もっと時間にメリハリをつけて研究をすればよかった。結果としては締め切りに余裕をもって論文を提出できたが気持ちの波があるのと、後述する教育実習の準備期間の7月後半~8月にかけておそらくほぼ研究に触れていないのがヤバい。1日1論文でも読んでいれば文献調査がもっと緻密にできたと思う。

 

あと、私の卒業研究ではある取り組みを取り上げていて、秋以降は私もその取り組みに月2~4回くらい参加していたが、ここでその学校の生徒をはじめとしたいろいろな人と話すことができたのが楽しかった。研究という言い訳をした息抜きになっていた。新たに学校図書館に関する引き出しを増やせたことと、今まであまり触れてこなかったタイプの生徒と今までと違う形で多く接することができたことはよかった。

 

教育実習

9月の3週間(祝日とかがあった関係で実質1か月)某学校に教育実習に行ってきた。私は現代社会の授業と倫理の授業を担当した。コマ数としては週に6コマ指導案は4個というペースで、1個の授業に対してA4用紙4~5ページは指導案を書いており、教育実習校の中でも結構ハードな学校だったと思う。

 

教材研究のためにめちゃめちゃ本を読んだ。そして授業でもできる限り図書館資料を取り入れていた。私はもともと学校図書館に興味があったが、教育実習に行く前はどちらかといえば学校図書館の居場所機能に興味があったのに対し、教育実習を通して学校図書館における授業支援という部分への興味が急増したことがよかった。上手くいかない授業も多く、悩むことも多い日々だったが自分の好きなものを使って行う授業は本当に楽しかった。来年度以降、いつか公民科の先生とコラボして自分が行った授業をリメイクした授業をやることができたらいいなと思う。

 

それと、担当したショートホームルームでは毎回勝手に本を一冊紹介していた。個人的には選書と紹介の仕方には反省点が残るが、紹介した後その本に興味があった生徒が話しかけてくれたり、色紙でどの本は面白そうだったとか読んでみたいとか書いてくれる生徒がいたりしたことはうれしかった。同時に司書という立場と比較した時の教員の影響力の強さを感じた。

 

反省点としては以下の通り。

  • もっと学校図書館を活用した授業の引き出しを増やしておけばよかった。上述した通りもともとあまり興味が強くない分野であったが、これからもっと引き出しを増やさないといけないなと実感を持って反省した。
  • もっと生徒観を見極めて授業を作ったり本を紹介したりすればよかった。特に授業を行っているときやや生徒に合わない授業をしてしまったと感じたことが多かったので、観察眼を養いたい。
  • 本を紹介するとき、その本を紹介することは適切なのか、どうしてこの本を紹介するのか、もっと考えた方が良い選書、良い紹介ができたと思う。時間がなかったというのもある
  • 授業づくりに関しては死ぬほど反省があるので、そのへんは割愛。

 

学校図書館

四月から非常勤で某学校図書館にて、非常勤で学校司書をしている。今まで生徒という立場でしか学校図書館を知らず、勉強も所詮机上の空論だったのに対し、あまり詳しい話はここではできないがいろいろと学ぶことが多かった。

 

それと同僚の司書さんや参加した研究会等で出会った司書さんの紹介で学校図書館系の研究会や勉強会に今年から参加するようになった。インプットを増やすだけでなく、いろいろな司書さんとつながれる=いろいろな学校図書館を知ることができることにつながって個人的にはとてもよかったと感じたので、来年度以降も続けていきたい。

 

反省点としては以下の通り。

  • 全体として業務が受け身の姿勢になっていた。もう少し自分がどういうことをしたらいいと思うのか自分で考えて自分で学校図書館を動かすことに挑戦できたらよかった。来年度以降は否が応でも自分で考えることになるが、残り三か月ちゃんとこの部分に意識をもって勤務していきたい。
  • もっと時間にシビアに仕事をするべきだった。同僚の司書さんは本当に絶対に定時で帰るし学校にしては先生方も比較的早く帰る方が多いので、そういう働き方を目指していきたい。ちんたら仕事をしない。
  • 体調管理をもっと意識して行うべきだった。学校の生活リズムとぐーたら大学生の生活リズムが違いすぎて体調が悪くなることが何度かあった。ぐーたら夜中まで起きているのをやめて早寝早起き朝ごはんの生活にしたい。
  • もう少し生徒とも先生ともコミュニケーションをとるべきだった。特に先生方に関しては、せっかく声をかけてくださったときでもコミュ障が過ぎてうまく会話が続かないことが多かった。実際図書館にこもっているだけでは学校の状況や生徒の状況がわからないことも多く、もう少し学校全体に目を向けられる司書になりたい。

 

その他

いろいろ箇条書き。

  • 学園祭でバンドをした。久々に音楽をして、ステージに立てて、とても楽しかった。身に来てくださった方々ありがとうございました。
  • ボドゲをする機会が増えた気がする。どちらかといえば何も考えずできるやつより戦略ゲーの方が好き。おすすめを持っている人はぜひ誘ってください。一緒にやりましょう。
  • メイド喫茶に行く回数が増えた。特にクラシカルメイド喫茶が好き。人間と空間が混ざり合って利用者に作用することに興味がある(語彙力)
  • 就活と院試をした。たいへんだったけど結果として自分が希望していた進路になってよかった。運の部分もあるけど、自分が今までやってきたことが認められた部分もあると思うので、ちゃんと目標に向かって行動することは大切。たぶん。
  • 4年生になった今でも所属団体の活動に参加したり、先輩後輩同期に声をかけてもらって遊んだりしていた。末永く仲良くしてください。
  • 自分の研究室では飽き足らず友達の研究室に常駐していた。4年生になると人に会う機会が減るので、意識的に人と話すようにすることはメンタル的にも進捗的にも大切だった。本当にお邪魔しました。
  • 音楽はGalileo Galilei、BBHF、ずっと真夜中でいいのに。、ヨルシカ、SHISHAMOsupercellあたりとその他適宜適当な邦ロックとかボカロとかを聴いていた気がする。教育実習の思い出の曲はsupercell銀色飛行船。ちなみに今のマイブームはsumikaのあの手、この手とあいみょんの君はロックを聴かない。
  • 本もいろいろ読んだが、正直小説に関しては高校時代に読んでた本を読み返したものの方が心に残っている。海の見える街(畑野智美さん)とか、少女は卒業しない(朝井リョウさん)とか読み返して改めて良いな思った。図書館関係の本は学校図書館はカラフルな学び場(松田ユリ子さん)とか、我のおっさんと知る衝撃の学校図書館格差(山本みづほさん)とかがサクッと読めて、かつ面白かった。それ以外は、リアル人生ゲーム完全攻略本(架神恭介さん、至道流星さん)とか、史上最強の哲学入門(飲茶さん)とかが個人的には好きだった。

 

その他思い出したら追加します。

 

読んでくださってありがとうございました。

良いお年をお迎えください。

とあるklisの人生設計

これはklis advent calendar 19日目の記事です。

adventar.org

 

klis16のぜろななです。ちょっと卒研もさることながらいろいろバタバタすることが多い日々なんですが、12月頭くらいの私が大体書いてくれてたのでそれをそのまま上げようと思います。大目に見てください。もし何かあったらいつのまにかスッと修正するかもしれないです。

 

------以下大目に見てゾーン-----

 

もう3年も書かせてもらっているらしい。書き始めたときはまだ10代だったらしいので時の流れの速さに胃が痛くなりますね。

 

何を書くかTwitterでアンケートを取ったところ、就活と院試の話が1番需要があるらしいのそういう話をします。でもたぶんあんまり参考になる話はできないし、就活に関してはあんまり詳細な話もできないので、まあそういう人もいたんだなあくらいで読んでいただけると良いかなと思います。

 

klisあるある:進路迷子

もともと私がklisに入学した理由は学校図書館で司書として働きたいと考えていたからです。詳しくは省きますが、私は大学入学以前の人生の中で学校図書館がかなり重いウエイトを占めており、大人になってもこの場所に戻ってきたいなと考えたことがきっかけです。まあ司書になりたくてこの学類に入学するのはklisあるあるですね。

 

で、このklisあるあるに付随するklisあるあるとして「入学後に司書になることの難しさに気づき絶望する」というものがあると思います。正確な時期は思い出せませんが、例に漏れず私も、あれ、これ司書になるの(しかも中でも学校図書館の司書はあまりにも採用が少ない)難しくない…?という顔に入学後になった覚えがあります。

 

そして漠然と司書にはなれないかもしれないなあと思いつつ、2年生から3年生前半くらいまでずっと進路迷子をしていました。なんとなく周りに流されて公務員講座を受けたりとか、ひょんなことをきっかけに民間のインターンに行っていたり。司書以外の公務員の仕事にはあまり興味が持てなかったのと、司書は難しいらしいという噂にチキったということと、教職の履修の関係で公務員講座の出席が困難になったなどなどの理由から、3年の6月~8月くらいは普通に民間就活してました。

 

今思うと、学校図書館の採用が少ないとはいっても2019年現在埼玉県や神奈川県など学校司書に配属可能性がある募集があることと、司書を目指して真面目に公務員試験の勉強をしていた同期は司書の内定を手に入れた人が多かった(気がする)ことを考えると真面目に公務員試験の勉強をしておいた方がよかったんじゃないかとも思います。まあ紆余曲折があって今の私があるというのもあるかもしれないけど。

 

これを読んでいる司書志望の後輩には一秒でも早く公務員試験の勉強を頑張ることをおすすめします。

 

やっぱり図書館が好きという事実に気づき院進を決意する

そんな感じで進路迷子だったんですが、私の進路に関する大学生活のターニングポイントは国際インターンシップでした。詳細は去年の私のklis advent calendarをどうぞ。

 

seventy219.hatenablog.com

 

いろいろと学ぶことは多かったんですが、私にとって重要だったことは「あ、私、本当に図書館が好きなんだ」ということに気づけたことです。

 

国際インターンシップでは平日は毎日、計10日間は毎日図書館に行って図書館について勉強することができました。ちらっと書いた通り結構いろいろな進路を考えて結構いろいろなインターンに行ったりなんなりしていたんですが、その5億倍図書館のことだけを考える日々ってこんなに楽しいんだなと感じました。語彙力がないのでアホみたいなことしか言えないんですが、ほどほどの努力でほどほどの仕事をするよりリスクが高くても絶対図書館、特に当初の夢の通り学校図書館で働くことを目指したいなと思わせてくれたのがこの国際インターンシップでした。

 

とはいえ、公務員試験の勉強はカスカスのカスでずっとちゃんとやっている同期に今から追いつく気がしなかったので県の採用で学校司書になるのはかなり厳しいと思った(だから司書になりたい良い子のみんなは一秒でも早く公務員試験の勉強をしようね!)ことと、学校図書館で別ルートで働く道として私学の司書教諭なり学校司書として採用されるという道もあったんですが経験者を差し置いて大学卒業しただけのペーペーの私を採用するメリットはないと思ったことで、おそらく今から学部卒で学校図書館で働くのは無理だと悟ります。

 

そこで浮上した選択肢が大学院でした。大学院に行けば

  • 少なくとも学部卒より2年くらい多く公務員試験の勉強に使える
  • 図書館や特に学校図書館についてより深く勉強ができることで、実務経験は無理でも知識武装で私学の学校図書館の司書職を狙えるかもしれない
  • ↑で身に着けた知識は結局公立の学校図書館で働くとしてもおそらく役立つものだと思われる
  • 図書館の勉強するのは楽しい
  • 私は比較的成績が良かったのでこの成績をキープできれば大学院推薦も狙える
  • ついでに学生生活を2年延長できるのも楽しい
みたいなメリットがあるのではないかと考えた次第です。というわけで、私の大学三年後半以降の進路希望は大学院進学でした。
 

大学院入試を受けるまで

ここはありきたりな話なんですが、院試を受けました。ありがたいことに合格を頂きました。

 

あまり特別なことはしていないのでそんなおお~となるようなアドバイスはできないのですが、院試を受けるまでにやっていたこととしては

  • (結局推薦で合格したので使わなかったけど推薦対象者が発表されるのが4月?くらいで遅かったので一般入試を見据えて)TOEICの勉強をした。詳しい点数は控えるが三年春学期のスコアより1か月で150点くらい?は上げた。推薦で万が一落ちても一般でワンチャンと思えるくらいのスコアだと少しだけ安心できる
  • 精神安定のために少しだけ民間就活して1社だけ内定をキープしていた。適当な民間就活しかしてないので民間就活自体のアドバイスはできないけど、院試は早くても7月にしか合格が出ないのに、7月の前に民間志望の子は続々と進路が決まるので、最悪ここに行けば死なないという選択肢を用意していたのは私はよかった。これは公務員志望も近いものがあると思う。周りが決まっているストレスより民間就活するストレスの方がハイカロリーな場合はやる必要ないと思う
  • 推薦の書類を早めに用意する。研究計画書を早めに書く。私はよく覚えてないけど締め切りの一週間前くらいには出した。多分直前になって研究計画書が書けてないとか、何かの書類が足りないとかそういうことが起こるとかなり焦ると思う。ただし早く書類を出しすぎると試験が朝イチになる可能性があるので起床に自信がない人は少し遅めに出してもいいかもしれない
  • たくさん面接の練習をした。いろんな人に面接(私の場合はプレゼンテーションと質疑応答)の練習に付き合ってもらった。指導教員や同じゼミの人はもちろん、来年からはよくわからないけどslisは色んな専門分野を持つ先生がいるので色んな専攻の友達なり先輩なりに見てもらうのも有効だと思う
  • 想定質問集を作って、想定質問に対する回答はすらすら言えるようにした。ほとんど聞かれなかったけど
 などなどです。あまり目新しい話はないですね。もしTOEICの勉強の話とか民間就活の話とか聞きたい人がいれば適当に会ったときでもDMでもLINEでも聞いてください。
 

並行してやっていた司書就活

そして、私はここまで書いてきた諸々や卒業研究などその他諸々と並行しながら今年何校か私学の学校図書館の採用を受けていました。理由はもしかして内定が頂けるのではという下心も1ミリくらいはありましたが基本的には練習でした。

 

私学の学校図書館でも専任、正規の求人は本当に少ないです。だから、少しでも私学の図書館が現在傾向としてどういうことを求めているのか、それに対してどういう回答なり対策なりをすると良さそうなのか、どういうふうに準備したら上手くいきそうなのか、などなどといったデータを持っておいても良いかな、と思ったので。まあもちろん学校によって全然求めていることは違うかもしれないけど、民間だったら面接たくさん受けて面接慣れするということもできるけど、この業界はそういうわけにもいかないので。

 

で、結論を言うと私の想定に反し、ある学校の図書館の専任の職で内定を頂きました。あまり詳しく書くのはいろいろと問題があるのでここでは詳細は伏せさせていただきます。もしほかにも学校図書館で働きたい物好きがいて、もしもう少し詳しく聞きたいという方がいれば直接なりDMなりLINEなりで話せる範囲ではアドバイスします。

 

というわけで私の想定とは順番は前後してしまったのですが、私の就職活動におけるゴールは「専任、正規の職で学校図書館で働く」であったので、この内定をありがたく承諾させていただくことにしました。まさか本当に、しかもこんなに早く夢が叶うとは。

 

社会人院生になる(かもしれない)

というわけで、まあ普通は大学院を辞退して司書になります。めでたしめでたし。という感じになるのかなと思うのですが、私は謎の往生際の悪さを発揮してせっかくなら大学院も行きたいな、などと考えています。今持っている形態の合格の切符を使って行けるかはまだわからないので交渉中です。もし今の形態の合格ではダメでもどこかのタイミングで何かしらの方法を用いていきたいなあと思っています。

 

真面目な理由を話しておくと

  • 過去にも大学院と就職が同時に決まってしまった人が弊ゼミにはいたらしく、両立して修了した人もいたよという指導教員のアドバイスがあった
  • 分析は本当にしんどい気持ちになるけど今年研究をしてみて好きなことを調査をするのは本当に楽しかった
  • 一方で調査、分析、執筆など研究に関するあらゆる能力が足りていないと感じた一年だったので、もう少しそういった研究スキルを伸ばしたいと思った。学校図書館で働くうえで探究的な学習やそれに伴い中学校や高校における卒業研究・論文の指導に関わる機会もある気がするので、そのベースとなる研究スキルをもう少し高めたいと思った
  • 卒業研究では他の人が作る学校図書館に乗っかって結果を出そうとしているが、自分の作る学校図書館で本当にその効果があることを証明したいと思った
  • 当初の予定通りこの研究科でもう少し図書館について学ぶことは仕事にも役立つんじゃないかと思ったし、来年度からいろいろ合併する関係で学類生時代は教職科目以外ではほとんど触れられなかった教育学分野や心理学分野について学べるかもしれないので、それもメリットだなと思った
  • 今まで出会ってきた尊敬できる教員が文系でも修士卒の方が多かったので、その人たちと対等に話せるような人間になりたかった(なれるとは言ってない)

という感じです。

 

まとめ

すきなことをしていきよう こなみ

 

以上、紆余曲折した(している?)4年生のお話でした。役に立たない話でごめんなさい。いろいろ紆余曲折してもなんとかなりそうなので、後輩のみなさんは安心してください。でも自分のやりたいことについてちょっとだけ考えてみるといいかもしれない。

 

おわり

 

明日はういういさんです!お楽しみに!

いいから全員黙って司書教諭を取れ

この記事は教職カレンダー Advent Calendar 2019 5日目の記事です。

adventar.org

 

klis16のぜろななです。おかげさまで教職の単位を(4年次に取る科目を除き)すべて取得し、無事教育実習も終了して教員免許が取れそうですヤッタネ。ちなみに私の卒業次修得単位数は163単位の予定です(はぁと)

 

本当は7日に書く予定だったのですが、明らかに7日に書いている余裕がないので今日書きます。そんな暇があるなら卒論を書け。

 

司書教諭という資格をご存じですか?

いやまさか教職を取っているみなさんであればご存じですよね?????????

 

まあ教職を取っていない方もいらっしゃるかもしれないので一応説明しておくと、、学校図書館法において「学校には、学校図書館の専門的職務を掌らせるため、司書教諭を置かなければならない」と定められています。要するにどういうこっちゃいというと、めちゃめちゃ簡単に言えば図書館や教育に関する専門性を活かしてえいやそいやして学校図書館をいい感じにする人です(ほんまか?)

 

そして、同じく学校図書館法において「司書教諭は、教諭をもつて充てる」と定められている通り、司書教諭は教諭であり教員免許状を持つ教員のみが取得できる資格となっています。逆に言えば教員免許状を取っている人であれば司書教諭に関する科目をちょっと取れば簡単に取得できる科目です。ちなみに一部の私立の学校では専任の司書教諭が置かれていますが、多くの学校は普通の教科担当の教員が兼任しています。

 

さらにちょっとややこしいことを言うと学校図書館で働く司書と呼ばれる人には前述した司書教諭と呼ばれる人々と、学校司書と呼ばれる人々がいます。もうそろそろ学校図書館法においてうんぬん言うのが面倒になってきたのでざっくり説明すると、学校司書と呼ばれる人々は学校図書館の職務に従事する職員であり、わかりやすく言うとあくまで教員ではない司書さんですね。

 

要するに基本的に各学校の学校図書館には、先生の司書さんと職員の司書さんがいることになっているのですが、先生の司書さん=司書教諭の取得を取るメリットについてこの記事では書いていきたいと思います。

 

図書館を使いこなすことで教材研究の幅が広がる

まあ想像しやすいところからいくと、みなさん先生になったら授業を行いますよね。授業を行うためには教材研究という名の勉強をしなければなりません。そして、勉強するためには勉強するための教材が必要ですね。

 

そんなとき、あなたが将来務める学校には学校図書館という図書館があります。日本は法律で学校には学校図書館を置かなければならないと定められているので必ずあります。みなさんご存じの通り、図書館には様々な本があり、きっとあなたの授業作りに役立つ材料が詰まった本もたくさんあるはずです。教員は忙しいのでそんなに頻繁に公共図書館に行くのも大変だと思いますし、学校内にある図書館を利用しない手はないと思います。

 

しかし、今まであんまり図書館使ったことないな…?という方もいるのではないでしょうか。あまり図書館を使ってこなかった図書館の使い方に不安があるかもしれません。あるいは今まで図書館を多少使ってきたあなたでも、図書館の使い方ついてわざわざしっかり勉強したことはないのではないでしょうか。まだまだあなたが知らない図書館の使い方があるのではないでしょうか。

 

本の学校には学校図書館が必ず設置されているはずなのにもかかわらず、残念ながら教員免許状を取るための教職課程の必須科目では学校図書館の使い方を教えてくれません。そんなとき!司書教諭に関する科目を取れば学校図書館について学ぶことができ、当然学校図書館を上手く活用する方法を知ることができます!司書教諭に関する科目は教職課程のいわゆる選択科目に加算できるので、あなたの教材研究の効率をアップする方法を学びながら教職科目の単位を埋められるのはとってもお得ですね。

 

授業を行う場所として学校図書館という選択肢が持ちやすくなる

学校図書館について学んできた身としてはあらゆる教員に学校図書館で授業を行ってほしいのですが、まあ学校図書館について全く知らないのに学校図書館で急に授業をしようとするのって結構怖いですよね、多分。でも授業を行う選択肢は多い方がよくないですか。

 

実際学校図書館で授業を行うことにはいろいろメリットがあると思っています。わかりやすそうなものだと、教室とは一味違う学校図書館という場所で授業を行うことによって生徒が楽しく授業を受けてくれたり、わざわざ教室まで持っていかなくても図書館にある資料を授業でたくさん見せることができたり、図書館の広い机を使ってグループワークをしたり大きい資料を広げて見せたり、普段は一人で孤独に授業を行わなければならないのに対し学校図書館であれば専任の司書教諭や学校司書と共同して授業を行えたりetc

 

まあ挙げればキリがないのですが学校図書館で授業を行うときっとたくさんいいことがあると思います。ここまで書けば学校図書館で授業を行いたくなりましたよね?学校図書館のこと学びたくなりましたよね?司書教諭に関する科目を取りましょう。

 

ちなみに授業についてはこのサイトに学校図書館を活用した授業案のデータベースがあります。ぜひ見てみてください。

www.u-gakugei.ac.jp

 

今をトキメク「探求」で必ず学校図書館は役立つ

教職を取っているみなさんであれば「探求的な学習」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。最近の教育界において探求的な学習とか総合的な学習とかとっても流行ってますね。

 

文科省の「今、求められる力を高める総合的な学習の時間の展開(高等学校編)」によると、探求的な学習は以下のように定義されています。

 

探究的な学習とは、図のような問題解決的な活動が発展的に繰り返されていく一連の学習活動である。

①【課題の設定】 体験活動などを通して、課題を設定し課題意識をもつ

②【情報の収集】 必要な情報を取り出したり収集したりする

③【整理・分析】 収集した情報を、整理したり分析したりして思考する

④【まとめ・表現】気付きや発見、自分の考えなどをまとめ、判断し、表現する

 

ちょっとごちゃごちゃ書くと私も自信がない(ごめんなさい勉強します)んですが、本当に簡単に言ってしまうと調べ学習のつよいやつです。最近は探求的な学習の一環で卒業研究や卒業論文に取り組み高校なども増えているみたいです。

 

ところで卒業論文を書いたり、卒業論文までいかなくとも大学のレポートを書いたりするのって難しくないですか?卒業論文やレポートを書くためには、課題を発見する力、文献を探す力、文献を読む力、文献から必要な情報を取り出す力、調査結果を整理したり分析したりする力、引用文献を正しく整理して記述する力、分析結果をもとに考察する力、最終的に出てきた結論を他者に伝える力などなど、とっても大変ですね。さらにそれを指導するとなるとかなりの能力が必要になってくると思います。

 

でもこれらの能力ってすごく図書館に深く関係する能力だと思いませんか?図書館に行けばいろんな情報があって自分が興味があるものを探したり課題を見つけたりするのに最適じゃないですか?図書館やデータベースを活用して文献を探す能力とか本当に本当に必要じゃないですか?ちょっと全部書くの面倒になったしこんなものを書かずに私が卒論を書かないとヤバいのでこのへんにしておこうと思いますが、これらの能力って将来教員になるあなたが教える児童生徒にとって将来とても重要になってきそうな能力だと思いませんか?

 

ついでに言うとこの能力って文系も理系も関係ないですね。少なくとも大学生ならみんなレポートなり卒論なり書かなきゃならないもんね。理系だから読書とか別に…図書館も別に…と思っていたあなたもこれには逃れられませんね。司書教諭科目をry

 

学校図書館に関わる人間の本音

まあここまでつらつら書いてきたし、ここに書いたこと以外にも学校図書館の推しポイントはたくさんあるんですが、私が一番欲していることは「先生になる人に学校図書館に興味を持ってほしい」ということです。

 

学校図書館に常駐している司書は学校図書館に来ない生徒を無理やり学校図書館に引っ張ってくることはできません。学校図書館に来ない生徒には会うことができないし、会うことができないまま、図書館の素敵ポイントを享受してあげることができないまま学校図書館に来ない生徒は卒業していってしまうのではないでしょうか。

 

でも先生であれば日常的にいろいろな生徒と顔を合わせることになります。そして生徒はすごく先生のことをよく見ていると思います。先生が学校図書館に興味を持って学校図書館に行ったり、学校図書館で授業したり、学校図書館の本の話をしたりしているうちに生徒も学校図書館に興味を持ってくれるんじゃないかなと私は思っている次第です。そうして少しでも多くの生徒が学校図書館の素敵ポイントを享受して卒業することになると、学校図書館について学んできた身としてはとっても嬉しいです。

 

ついでに言うと同じ学校の中の先生に働きかけるという点についても、先生であるということはすごくアドバンテージなんじゃないかなと思います。職員会議や職員室で顔を合わせるし、同じ先生立場の人がやることってすごく影響力があることなんじゃないかな。〇〇先生はあんなふうに図書館使ってるんだ。私もやってみようかな。みたいな。

 

実際私も今年教育実習に行き、学校図書館ヘビーユーザーだったんですが、ほぼ毎日のように学校図書館に通っていたらほかの実習生が一緒に学校図書館を使ってくれるようになったり、実際に「こんな本もあったんだ!もっと早く使えばよかった!」みたいなことを言われたり、効果を実感した次第です。その学校に学校図書館の利用に関して核となる教科指導を行う先生がいることが、その学校全体に学校図書館の利用を普及させることにすごく重要になってくると思います。

 

私は実をいうと少し前まではわけもわからず司書教諭を取る人間が大嫌いでした。こっちは真剣に学校図書館で働きたいと思って司書教諭科目を取ってるのに教職科目に充てられるからとか採用試験で加点されるからとか適当な理由でとっている学生や、そういう理由のせいなのか授業中に私語する学生がいて、大学三年生の頃はとってもとってもイライラしてました。

 

でも大学四年生になって、大学三年生の頃より実際に学校図書館に関わる機会が増えたり教育実習に行ったりしながら、そういうことを考えたり体験したりすることを通して、少しでも学校図書館に興味を持ってくれる先生が増える、学校図書館を活用してくれる先生が増えるということを考えればみんな司書教諭を取ってほしいなと思ったのでこういう記事を書かせていただきました。もはや司書教諭にならなくてもいい、履修の都合がどうしてもつかなければ全部取らなくてもいいからぜひ司書教諭科目を取ってみてください。教職の単位になるし、司書教諭資格があれば自治体によっては教員採用試験加点されるし。

 

この記事を読んで少しでも学校図書館に興味を持ってくれる先生が増えれば、司書教諭科目を取ってくれる学生が増えれば幸いです。授業中の私語はしないでほしいけど。

 

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

司書教諭科目は以下の通りです!中学では8単位、高校では16単位必要な教科または教職に関する科目に入ります!ぜひ!!!!!!

 

なお情報はすべて2019年12月5日現在の筑波大学に関するものです。

気付いたら学校図書館に人生の半分以上を捧げていた

この記事はklis雑に愛を叫ぶAdvent Calendar 2018 25日目の記事です。

adventar.org

 

朝起きたら枕元に単位はありませんでした。サンタさんは子どもにプレゼントを届けるのに忙しいらしくて私には単位を届けてくれないらしく、自力で単位をつかみ取るしかないらしいです。

 

こんにちは。klis16のぜろななです。

 

僭越ながら雑アドラストを飾らせていただきます。なんかわからんけど誰かが私のことをklis16をシメてる人と将軍に紹介したらしくて、将軍公認のklis16シメてる人らしいのでノリでラストに登録させていただきました。いえ~い将軍見てるぅ!?

 

内容については色々考えたんですけど、こないだ研究室の歓迎会でなんで学校図書館がすきなのかうまく説明できなくて、一回現時点での気持ちをまとめておこうと思い学校図書館への愛を叫ばせてもらおうかなと思います。

 

私のことずっとしっかりとした気持ちで学校図書館に向き合ってるみたいに思ってる人も多そうなんですが、実は学校図書館への愛もいろいろ紆余曲折していて、そのへんも書いていこうかなと思います。あんまり役に立つ記事ではありませんが許してください。

 

学校図書館と出会ったころ

学校図書館と出会ったのは小学生です。まあそれ以前は学校に通っていないので当たり前ですね。

 

とはいっても小学校2年生くらいまではまあ人並みにしか学校図書館を利用してなくて、当時はこんなに学校図書館のことを長く考えることになるとは考えなかったんじゃないかなと思います。

 

学校図書館通いが始まったのは小学校3年生になったときに仲良くなった子が本が好きで、その子に影響されて本って面白いなと漠然と思うようになってからです。この頃は図書館というより普通に本が好きでいろいろ読んでました。一応小学校5年生と6年生のときは図書委員とかもやってました。

 

人間関係が怪しかったころ

小学校を卒業して、中高一貫校に入学して、人間関係が怪しくなりました。詳細は割愛します。去年の本家klis advent calendarの記事でちょっと触れたりしていた気もします。

 

まあそんな感じでも本はずっと好きだったのでよく学校図書館に行っていました。休み時間とかずっと学校図書館にいた時期もあったし、無理になると学校図書館にいるべきじゃない時間に学校図書館に行って本を読んだりしていました。気付いたら本とか関係なく学校図書館にいました。

 

そんな感じでずっと学校図書館にいるうちに図書館というものに興味を持ち、なんか学校で配られた進路の冊子の学問一覧みたいなページで図書館情報学を見つけたのが中学二年生。あっこれいいやんと思って図書館情報学をやっている中で一番よさげだった筑波大学行こうと思ったのも中学二年生です。それからずっと図書館への興味は薄れることがなかったのでずっと筑波大学を志望していました。筑波大学情報学群知識情報・図書館学類への愛も深いですね!(ほんまか?)

 

klisを受験したころ

そんな感じで学校を休みがちになったり学校図書館に通ったりしながら高校三年生になって受験をして合格しなければ筑波大学には入れない感じになりました。ところがびっくりこんなにずっと筑波大学に来たかったのにアホだったんですね。このままでは筑波大学に入れませんという成績でした。

 

ちょっと話が逸れますがと成績は学校にあんまり行かなかった中学三年生で底まで落ちて高校一年から少しずつがんばっていたんですが、間に合いませんでした。 

 

全国の中学生高校生(大学生も?)へ。学校に行かず、かといって自分で自主的に勉強するとかもしないで一年くらい過ごすとな、成績は落ちるんやで。その落ちた成績はな、相当勉強しないと取り戻せないんやで。別に無理して学校に来いとは思わんがな、落ちた成績は自分で責任取るんやで。

 

というわけで、高校二年生くらいのときにAC入試と推薦入試の存在を知っていたのでこういう裏口入試を活用してどうにか筑波大学に入れないかと画策します。AC入試は、受けようと思ったのですがアホすぎて「夏休みをAC入試に捧げて落ちたら君の成績だと行く大学ないけど、どう?」みたいなことを先生から言われて、浪人するつもりがなかったのでせやな…と思い受けるのをやめました。夏休みは少しでもklisのボーダーに近づけるため、かつ行ける大学を作るために毎日10時間以上は勉強(したけど河合記述模試でD判定くらいにしかならなかったのでやっぱりアホだと思う)、夏休み明けから推薦入試の準備を真剣に始めました。

 

というわけで推薦を受けるために推薦の志望理由書を書かなきゃならなかったのですが、当時の私は学校図書館を好きな理由がふわふわしすぎて上手く志望理由書が書けませんでした。というか、今考えると学校図書館が好きだった本当の理由は人間関係が上手くいかない逃げ道9割なんとなく本が好きが1割だったんですけど、自分の人間関係が上手くいっていないことを高校生の私はまだ認められなくて9割を消したら無になりました。いやなんとなく本が好き1割を膨らませたところで受からないから…。

 

幸い私の学校には強い進路指導の先生がいたので志望理由書の初稿を持って行ったところ、「このままだと受からないと思うけど、この内容を頑張って受かる内容にするのと、さくっと受かりそうな内容に変えるのどっちがいい?」と聞かれ、「ふえ~ん頭が悪くて一般入試は無理そうだし後がないのでなんでもいいから受からせてください…!」という気持ちになり私は後者を選びました。今もふわっとなら初稿で書いた内容を思い出せるのですが、知識情報・図書館学類3年生として考えると先生の言う通り初稿の内容では受からないと思います。

 

そういう事情で先生の指導に従って今考えていることとは全く違う学校図書館へのアプローチをずっと当時は勉強していました。もともと頭の中の学校図書館好きな気持ちがふわふわしてたので、勉強しているうちにこういうアプローチも面白いなと思って割と当時は先生が提案してくれたアイディアが自分の考えになりました。そしてなんとか推薦入試で合格し、klisに入学できることになります。本当にこの先生には頭が上がりません。

 

ちなみに簡単に言うと当時は学校図書館における資料の言語と教育みたいな話を勉強してました。例えば、あらゆる人が世界の知識にアクセスするためには世界の資料を英語に統一して英語教育をするべきだけど、日本でも英語を使うようにすると日本語特有の表現による知識が消えてしまう可能性があることとか、日本の昔の文字で「くずし字」というものがあるけどここに書かれている知識は日本人でもほんの一部の人しか得ることが出来なくて、膨大な知識がほとんどの人には得られないものになっているのはもったいないから和文リテラシー的なものを教育においても教えていく必要があるのかとか。そういう言語リテラシー的な側面の教育をどうしていくか学校図書館を通して考えるみたいな感じだったかと思います。

 

今考えるとあんまり学校図書館っぽくはないけどklisっぽいテーマではあるかなと思うし、このテーマはこのテーマで(難しそうだけど)面白いなと思います。

 

知識情報・図書館学類生のころ

というわけで入学したのですが、悪い言い方をすると入学のためにでっち上げたテーマだったので途中で興味が薄れました。しかもklisはたぶん1年次の秋学期の授業が法律哲学システム数学プログラミングという感じで、図書館好きで入ってきた人にとっては何が図書館に関係あるんだ…?みたいな無の顔になる時期だと思われますね。私も無の顔つきしていました。そんな感じで無を過ごしているうちに図書館の何が好きだったのかこのへんで私は一回なにもわからなくなりました。

 

それでも大学生活は中学高校時代に比べてめちゃめちゃお友達が増え(当社比)結構楽しかったです。終わっちゃったみたいになったけど、今も楽しいです。

 

そして全然経緯を思い出せないんですが、たぶん二年生の秋くらいに「私は居場所が欲しかったから学校図書館が好きだったんだ」ということに唐突に気づきました。大学二年生の秋になってやっと、自分が人間関係を上手くやれない不器用な人間だったことについても認められるようになりました。

 

心の居場所としての学校図書館

小学校中学校高校らへんは大学と比較してかなりコミュニティが外部から勝手に設定されます。要するに1年1組になったら1年1組のコミュニティでどうにか学校生活の大半を過ごさなければならないってことですね。1年1組になったときに、1年1組に気が合う人がいなくても強制的に大半の学校生活を過ごさなければならないのは、やっぱりしんどいなあと今でも思います。

 

私は中学2年のときに1年の頃同じクラスだった子がほとんどいないクラスにぶち込まれ、なんか上手くいかなくて病んで、それでも「学校に行かないとヤバい」みたいな謎の強迫観念により無理やり毎日学校に行き、3年生は2年生よりは悪くないクラスだったんですが2年生まで頑張ってきた糸が切れてしまって急に学校を休みがちになりました。

 

そういう感じで不安定な気持ちを気づいたらずっと支えてくれていたのが学校図書館だったんだと思います。学校の中なのにコミュニティを固定されることなく、学校司書さんはもちろん、クラスも学年も全然違う学校図書館の常連さん、授業だと1対多だから全然お話しできないけどときどき学校図書館にふらっときて適当に雑談してくれる先生、そういう流動的で、でもいつ来ても私を否定せずに受け入れてくれるそういう学校図書館が好きでした。一人になりたいときでもふらっと来て隅っこの方の誰の目に入らないような席でお気に入りの小説を何度も読んで心を落ち着かせる、そういう時間も好きでした。

 

クラスは自分ではどうにもできない、部活も自分で選んでいるとはいえやっぱりわりと固定的なコミュニティで上手くいかなかったらやめてもいいけどそれは根本的に居場所が出来るという解決にはつながらない、保健室とかカウンセリングとかはいかにも病んでる感が出てしまって私みたいな自分を認められない斜に構えオタクは行けない、みたいな感じでいつだれがいても別にそんなに不思議じゃない学校図書館は学校の中で最高ですねという話でした。学校図書館ってほかにもいろんな役割があるし、そういうこともしっかり勉強していかないといけないと思うけど、私にとって学校図書館の一番大切な部分はこの部分です。

 

たぶん高校までの学校って(もちろん行ってない人が悪いというわけではないんだけど)世論としてまだまだ行った方が良いとされているもので、外部から固定されたクラスというコミュニティで上手くいってなくても無理して学校に行く子もたぶん少なくなくて、そういうのがつらいなと思うので、今は司書教諭あるいは学校司書という立場で学校図書館担当者としての役割をきちんとこなしつつ、児童生徒の心の居場所とされるようなコミュニティ構築のお手伝いがしたいなと今は思っています。どうせ学校に行かなきゃならないなら、少しでも心がしんどくない学校生活を送って欲しいなと思います。

 

おわりに

たぶんこういうことに気付けたのは、大学に来てから仲良くしてくれるみなさんがいて、人間関係が自分の中で落ち着いて、上手くいかなかった中学高校時代の自分のことを認められるようになったおかげだと思います。

 

klis16をはじめとして、大学に来てから私と仲良くしてくださっているみなさん、そしてこんなクソ長いブログを最後まで読んでくださったみなさんに心から感謝を。

 

そして今年も雑アドを企画してくれたまきいしさんありがとうございました。

 

メリークリスマス!

世界を変えたいなんて言わないから君を幸せにしたかった

これはツイのオタクアドベントカレンダー2018の8日目の記事です。

adventar.org

 

遅刻してごめんなさい。ぜろななです。klis16です。某オタクサークルは引退しました。

 

去年なんか見たときスカスカだったのとオタクお気持ち表明ネタがあったのでノリで書いて、今年はこのカレンダーを主に見る層と私のコミュニティがそんなに被っていない気がするのでどうしようかなと思っていたんですが、あるオタクが私の記事好きだったと言ってくれたので調子乗って今年も書いてます。今年はあんまりオタクに刺さるネタが思いつかなかったのでオタクサークル引退までの二年半向き合ってきたメイド喫茶についての話を書こうかなあと思います。

 

メイド喫茶の概要

とりあえずメイド喫茶の概要をお話しします。

 

メイド喫茶には一般的に萌え系とクラシカル(クラシック)系の二種類があります。それぞれ語ろうとすると文字数が無限になってしまうのでなんとかざっくり説明したいと思います。

 

萌え系は一般的にメイド喫茶と言えば思い浮かべられるメイド喫茶ですね。もえもえきゅんして魔法をかけてフードとかドリンクとかを美味しくしてくれるメイドさんがいます。課金をすれば一緒にチェキを撮ったり、ゲームなどを通して二人きりでお話ししたりできるところも多いです。ステージでダンスや歌などの行うところも多かったりとか。楽曲によっては高まる楽しむことができるオタクも多いかもしれません。始めてくると人によってはびっくりしてしまうかもしれませんが、全体的にお嬢様ご主人様をとても楽しませようとメイドさんが主体的に動いてくれている感じが伝わってくるんじゃないでしょうか。メイド服はふりふりふわふわみたいな感じです。伝われ。

 

有名どころだと秋葉原にある@ほぉ~むカフェとかがあります。~12/27まで本店4階ではシナモンロールとのコラボもしているらしいね。行きたい。(なお試験)

www.cafe-athome.com

 

 

一方でクラシカル(クラシック)系はいわゆるロング丈の正統派メイドさんがいるメイド喫茶です。ずっとクラシック系と私は呼んでいたのですがクラシカルという呼び方の方がメジャーみたいですね。派手なパフォーマンスや魔法はここにはないのですが、本当に自分がご主人様お嬢様でお屋敷などに帰ってきたかのような体験が出来ると思います。お店全体として落ち着いた雰囲気のところがほとんどだと思いますが、落ち着いた雰囲気の中で非日常的な体験ができることと、メイドさんを落ち着いて眺めてその可愛さに悶えることが出来ます。また、メイドさんがお茶やケーキを作っている、まさにお給仕している姿が見えるようになっていたり、普通の喫茶店の従業員とは異なりメイドさん同士が何気ない会話をしているのを聞いたりそれに入ってみたりすることができるところもあります。特別なことは何もせずにその世界にいる体験ができるのがすごい。

 

代表的なところだと池袋のワンダーパーラーカフェがあります。メイド喫茶として素晴らしいだけでなく紅茶もめちゃめちゃ美味しい。

wonder-parlour.com

 

それと個人的に好きなのはシャッツキステです。ここはメイドが営む私設図書館私設図書館をコンセプトにしていて図書館とメイド喫茶が好きな私にはたまらないですね。お店の中は本やボードゲームシャッツキステという単語はドイツ語なのでおそらくドイツの図書館をイメージしていると思われる)(ドイツの図書館には実際にボードゲームが貸し出されている)(こういうとこすき)があります。なんと図書館総合展に企画を出しているらしいメイドさんもいらっしゃいます。

http://schatz-kiste.net/index.html

 

メイド喫茶の魅力

なんか既に結構長くてオタクキモいので手短に行きたいと思いますが、どちらのタイプのメイド喫茶にも共通して魅力だと言えることは、普段生きている現実から離れてメイドさんが幸せを提供してくれるところだと私は思っています。

 

萌え系だとすごく直接的で、フード/ドリンクへのお絵描きや魔法、チェキやその他の二人になったときに発生する会話、更にはステージパフォーマンスまで、それぞれご主人様お嬢様のためにたくさん努力してくれているんだなあと思います。ご飯を食べるだけならそのへんのファミレスでも行けばいいのですが、特に萌え系メイド喫茶でやっていることはただの飲食店の要素だけでなく、エンターテインメント性を含むことがわかると思います。(わかって)(わからないなら一緒に行こう)

 

クラシカル系だと間接的ではあるのですが、やっぱり上記のような部分では共通しているなあと思います。クラシカル系のメイド喫茶の楽しみ方としてはやっぱりこの独特の世界観を楽しむというものなのかなと個人的には考えているのですが、その世界観はそのお店の内装とかだけによるものじゃなく、メイドさんがすごくその世界観を形成するために努力しているのかなと思います。一つ一つの身体の動き、何気ないお話、フードやドリンクの出し方、すべての所作にお嬢様ご主人様への気遣いが感じられます。

 

私流メイド論

実はオタサーの喫茶班に入ったときはそこまでメイド喫茶にこだわりがあったわけではなく、私の場合はコスチュームが好きで喫茶班かコスプレ班に入ろうと思いコスプレ班は日程が合わなかったので喫茶班に入って、メイド喫茶が大好きになって、学祭での気づけばメイド喫茶の運営に二年半携わらせていただいたのですが、いろいろとこの二年半でメイド喫茶に関して考えたことがあったのでここからは私のメイド喫茶に関するポエムになります。興味ない人は流してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メイド喫茶メイドさんが幸せを提供してくれることが魅力と書いたのですが、実はメイドさんはご帰宅くださった(来店してくれた)ご主人様お嬢様のことしか幸せにできない弱い存在だと思うんですよね。だから今そこにいるご主人様お嬢様のことを幸せにすることはできても世界を変えることは(できるのかもしれないけど私には)できないです。

 

私が運営していた喫茶メイドの土産は年に学祭本祭の二日間しかご主人様お嬢様を待つことができないので、その二日間しかメイドという立場を通してご主人様お嬢様を幸せにすることはできませんでした。そう考えてしまうとちょっと切ないですね。本当は月1くらいでやれたらもう少しこの感情も緩和されたのかなあ。もう老害なんだけどね。

 

でもだからこそ、その二日間でご帰宅くださったご主人様お嬢様が少しでも幸せになれたら嬉しいなと思っています。本物のメイド喫茶メイドさんも、さらに言えば本当にお屋敷とかでお給仕をしていた本物の中の本物のメイドさんも、おそらく永遠にお給仕を続けることは難しいのかなと思います。また、ご主人様お嬢様もいつメイドの前から姿を消すかわかりません。メイドさんは待っている存在なので。

 

でもそうやって限られた時間の中でその時間の中でも主人様お嬢様を幸せにしたいと思う感情はすごくきれいだなと私は思っています。私は永遠なんてないと思っているし、いまそばにいてくれる人も一緒に死ぬとかないのでいつかは何かしらで離れていってしまうと思っているけど、永遠がないからこそひとつひとつの時間を大切にすることが大切になるのかなあと。

 

ちなみに私がもう一つ大好きな空間である学校図書館も限られた時間というものがあると思っていて、学校図書館で働きたいなあと思っているんですが学校という特性上生徒は絶対卒業か退学して私の前から消えていくはずです。それでもその在学中の数年間、学校図書館のカウンターで待っていて、その時間だけでも彼らが幸せになれるお手伝いがしたいなあと思ったり。そういうところが私の中のメイド論と似ているなあと思ったりもします。

 

話が逸れてしまいましたが、そんな感じでメイド喫茶の運営から引退により手を引いて、ご帰宅くださったご主人様お嬢様を幸せにできたかなあと今になって改めて考えています。

 

喫茶メイドの土産にご帰宅くださったみなさまを、私は幸せにすることができましたかね。一応二年半メイド喫茶と向き合っていたんですがたくさん未熟な部分もありましたけどね。ごめんなさい。

 

もし幸せになってもらえていたらとても光栄です。

 

私も喫茶メイドの土産でメイドができて、みなさんと会えて、幸せでした。

 

私をメイドにしてくれたご主人様お嬢様、本当にありがとうございました。

klis開設国際インターンシップのススメ

この記事はklisアドベントカレンダー2日目の記事です。

adventar.org

 

klis16のぜろなな(@seventy219)です。

 

ここで本文にklisという文字列が入ったので参加資格を満たしましたが、去年のklisアドベントカレンダーはポエムを書いてしまったので今年はklisに役に立つかもしれない話を書こうと思います。具体的にはklisアドベントカレンダー5周年らしいですが、地味に知識情報・図書館学類学類開設国際インターンシップ(以下国際インターンシップ)に関する記事がなかったので国際インターンシップに関するお話をします。

 

明日説明会あるしね。明日国際インターンシップの説明会が18時20分から7A106であるのでぜひ来てください。

 

 国際インターンシップってなんぞや

とりあえず私のわかりにくい説明の前にシラバスを載せておきます。

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2018年度のシラバスではこんなかんじらしいです。

 

まあ簡単に言うと海外に行っていろんな図書館行ったりいろんな人と話したりしていろいろなことを学ぼうね!という感じの授業です(だと思っています)。2018年度は3人受講していて2人がドイツ、1人がアメリカに行ってきました。私はドイツに行ってきました。

 

私の話

私は今年09/07-9/25(日本時間だと09/26)でドイツバーデン=ヴュルデンベルク州のシュトゥットガルトという場所を訪れ、シュトゥットゥガルトメディア大学と2つの公共図書館、3つの大学図書館に訪問させていただきました。具体的には以下の通りです。

 

・(09/08)シュトゥットガルトメディア大学

・(09/11-09/12)マンハイム公共図書館

・(09/13-09/14)カールスルーエ工科大学図書館

・(09/17-09/18)シュトゥットガルト公共図書館

・(09/19-09/20)ウルム大学図書館

・(09/21)チュービンゲン大学図書館

 

ざっくりインターン中の内容を言うと、ときどき実務体験みたいなこともさせていただいたんですが、基本的には見学と大学図書館だと図書館職員さんによる講義が中心でした。あとはドイツの図書館とか日本の図書館とか日本のこととかについてざっくばらんにお話したりもしました。日本で用意していった筑波大学および日本の図書館事情に関するプレゼンもしたりしました。アメリカは業務体験がメインだったみたいなので結構国によって内容は異なるのかな。ひとつひとつ説明するのは面倒になってしまったので聞きたい人は明日の説明会またはTwitterなりなんなりで個人的に聞いていただければ対応します。

 

図書館オタクじゃなくてもわかりが得られそうなことで、インターンで気づいたことのまとめとしてはこんなことがありました。ほかにもいろいろ組織化の話みたいな専門的なこととか、その他小ネタとかはあるんだけどあんまり書いても読んでてだるいと思うのでとりあえず3つくらい。大学図書館は専門的な話が多かったので公共図書館の話がここではメインです。

 

①サービスが有料

利用者カードとか一部新着図書等の貸出とか除籍本の販売とかとか。普通に図書館カウンター越しにお金のやりとりが発生する様子は新鮮でした。除籍本をリュックいっぱいに詰めて帰っていくおじさんが可愛い。ドイツは日本みたいな図書館法が無いらしくそういうサービスが結構フレキシブルにできるみたいですね。司書さんに「日本ではお金が動くサービスはできないんですよね」って話をしたら「日本はどうやって図書館を運営するお金を稼いでるの?」って言われたのは結構印象的でした。自給自足。

 

②児童サービスの充実

普通に絵本とかだけじゃなくなんかいろいろありました。公共図書館だとゲームとか漫画とかも結構貸し出してたり、タブレットを使った教材とかプログラミング教材とかも充実している図書館もありました。子どもが絵本を作るイベントがあって、そこで作成した絵本をひとつひとつOPACに登録して所蔵していたりもしました。子どもが楽しい!と思える図書館作りを意識している感じがありますね。あとはドイツの学校図書館は充実したものじゃないらしいので、教材の提供とか日本の学校図書館的な役割を担っている場合も多いみたいです。それとちょっと違うけど大学図書館に子どもがいる学生のための子どもが遊べる部屋があるのにびっくりしたり。

 

③音楽図書館(的なもの)の存在

日本では楽譜とか最近出た曲のCDとかは貸し出されていない気がするんですが、マンハイム公共図書館では分館で音楽図書館、シュトゥットガルト公共図書館では1フロア分の音楽コーナーがあり、そういうものが多く資料として所蔵されていました。日本でこういうふうにCDとか貸し出したらTSU〇〇YAとかと競合しそうだけど、そういう役割も図書館が担っているのかあと考えるとドイツの図書館、素敵ですね(映画のDVDとかも貸し出してたし)。ピアノもあって楽譜の試奏ができたりします。

 

ちなみに去年もklis15の先輩がドイツには訪問していたのですが、去年とは少し訪問させていただいた図書館が変わっています。どうやらその年ごとに本人の興味関心を踏まえて少しだけ調整して頂けているようです。ありがたいですね。

 

インターンは平日がメインで休日はいろいろ観光しました。美術館とか博物館とか行ったり、きれいな街並を歩いたり、近かったのでフランス行ったり。なんか宿で知り合った同じように日本からドイツにお勉強に来た人と一緒にワイン博物館行ってワイン飲んだりもしました。あとはインターンの帰り道におもちゃ屋さんによってボドゲ買ったり、翌日がお休みだったらビール飲んだり。酒カスではない。

 

個人的な感想を話すと、現地でのやり取りがすべて英語だったり準備のレポートやらプレゼン準備やらは重かったりしたんですが、単刀直入に言うといけてよかったなと思います。私は絶対にドイツでなにかがしたいというよりも海外の図書館を学んでみたくて応募したという感じだったのですが、上手く言えないけどやっぱり私は図書館が好きだったんだなあみたいな気持ちになりました。平日は毎日図書館に行って、図書館の話をして、図書館に関する新しいこといろいろ知って、という日々は本当に楽しかったし勉強にもなりました。上手く言えないんだけど図書館が好きです。

 

ただ、今年の受講者は全員サークルの旅行or合宿が犠牲になったらしいので、まあ行く人はそういうこととも天秤にかけるといいかもしれません。大体インターンは9月に2週間ほど行くことになると思うのですが、サークルの旅行って大体9月なのでインターンの期間が如何せん長くて被りますね。私は幹部としてへんぜる夏旅行けなかったことは非常に悲しいのですが、天秤にかけてもやっぱりドイツに行けてよかったなと思えるくらいはドイツに行けてよかったです。

 

国際インターンシップに行くために

どうですかね。国際インターンシップ行きたくなってきましたかね。微妙ですかね。まあ行きたくなってきた人がいることを想定して話を進めたいです。行きたくなってくれた人がいたら嬉しいです。

 

国際インターンシップに行くためにはとりあえず調査票的なやつを出して先生たちとの面談を受ける必要があります。調査票の話とか、その他のいろいろな話とか明日の説明会でするので今年は説明会出席は必須じゃないらしいですがぜひ来てください。ちなみに大雑把なスケジュールはさっきのシラバスと同じな気がするので多少変わる可能性があるので詳しいスケジュールはちゃんと当該年度の先生に確認した方が良いと思います(この科目は毎年先生も変わったりするので当該年度の先生に確認を)。

 

国際インターンシップQ&A

ちょっとまとな話があんまり書けないので今までの成果報告会やら説明会やら私の質問箱やらに来た質問を私なりにまとめていきます。

 

Q1 主専攻関係ある?

そもそも受講者が決まるのが原則2年生の冬くらいなので主専攻決まってないし関係ないと思います。主専攻関係なく図書館の勉強をしっかりしておくと行ってから楽しいかも知れません。


Q2 英語喋れなくて作業内容等がわかるか不安

基本的には英語のやりとりになるので英語が1ミリもわからないと厳しいけど、まあ1年次英語C2クラス(最下位)の私が行けているので何とかはなるかなと思います。でもこれは英語のお勉強をしなくていいというわけではなくて、英語がちゃんとわかった方がちゃんと説明が理解できたりいろいろな話をすることができたりして楽しいと思います。あとは私はあんまりできてなかったのですが一緒にドイツに行った子曰く特に図書館用語、出版用語等を学んでおくと役立つそうです。賢い。


Q3 治安はどうだった?

ドイツはそんなに悪くなかったように感じましたが夜中とか変な場所とかは出歩かないようにしましょう。


Q4 予算はどれくらい?

私は自分のお財布から出した金額としては15万弱くらいでした。航空券代プラス数万円の補助が大学から出ます。ドイツは学生ホテルみたいな安めの宿に泊まったので宿泊費がたぶん安めです。そのかわり色々な図書館に行ったので交通費がかかりました。アメリカは逆で宿はちょっと高めだけどインターン二週間を通して同じ図書館に通っていたので交通費はあまりかからなかったみたいです。観光とかお土産とか削ればもう少し安くなるかもだけど、まあ15-20万くらいあると楽しく過ごせるかなと思います。ちなみに先生曰く欧米は物価が高めらしいのでアジアならもう少し安くなる説。

 

Q5 インターンは国内か国際かどっちか必修なの?

必修ではないです。ちなみに国内だと司書科目の乙群に該当しますが他の科目で代替可能です。国際はテクニカルコミュニケーター資格の周辺分野に当たるらしいですが知的財産概論で代替できます。逆に言えばあんまりいないとおもうけど国際インターンシップに行けば知的財産概論落としちゃったりしてもテクニカルコミュニケーターが取れたりします。


Q6 留学生が地元でインターンを行うことは可能?

これは私から回答できそうなことはないので先生の話をざっくり話すと「授業の目的としては知らない国に行って学ぶことが目的なので好ましくないかもしれないけど希望を出すことは可能」みたいな感じでした。

 

Q7 選考基準は?(英語能力は関係する?)

先生曰く「英語能力は関係しますがそれだけで決めてるわけじゃないし総合的な判断なので面談をしている」みたいな感じでした。まあ実際1ミリも英語できないと困るから英語が出来るアピールか、できなくても英語の勉強をする意欲は見せた方が個人的にはいいと思います。ちなみに面談の内容は今年の受講者3人で話しているとそれぞれ結構違ったりしました。

 

Q8 TOEICを受けると聞いたけどTOEICは自主的に受けたの?

自主的ではなく受講者は必須で7月くらいにスコアの提出があります。何点以上ではなく受けることに異議がある(joho先生「オリンピックは出ることに異議がある」)理論らしいので受けるためのお勉強をしましょう。ちなみに専門英語で受けさせられるのはとっふるなのでTOEICは自腹で受けました。私は英語が苦手なので3-5月で3回受けました。

 

Q9 調査票の日付は都合が悪い日にチェックという認識で正しい?

正しいです。全部無理だとさすがに縁がなかったということでという感じになると思われますが、時間は言えば多少融通が利くかもしれないし利かないかもしれないらしいです。まあできればチェックなしで誠意を見せていきましょう(?)


Q10 調査票の第一希望第二希望を書いたうえでチェックを入れるの?

そういうことです。どうしても国際インターンシップに行きたい人は(チェックを入れたからいけるという保証はないけど)第一希望第二希望は必ず書いたうえでチェックを入れましょう。

 

Q11 去年は何人希望出して何人行けたかわかる?

去年(私の代)は希望者が少なかったので3人希望出して3人ともいけました。私の1個上(klis15)も少なかったらしくて大体klis16と同じ感じ、klis14より前は希望者が多かったらしいけどklis14も4人だったはずです。ちなみに近年の各国ごとの受講者の人数はklisパンフレットに載っています。

 

おわりに

私の代は国際インターンシップの希望者が少なく私はラッキーだったけど、学類としては悲しいなと思ったので少しでもたくさんの後輩に興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

明日7A106でお待ちしております。来ることはできないけど聞きたいことなどなどがあるかたはぜろなな(@seventy219)まで。

 

文章ばっかで目が疲れたと思うし、以下いろいろ撮ったけど使いどころがわからずお蔵気味になってた写真を中心に載せとくので興味がある人は見てください。お蔵入り気味になってたということからあんまり役に立たないということを察してください。

 

 

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マンハイム公共図書館の入り口及び天井 ここも吹き抜けで綺麗ですね

 

 

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カールスルーエ工科大学図書館 本が運べるやつらしい

 

 

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シュトゥットガルト公共図書館の雑誌 綺麗に撮れたとおもいません?

 

 

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ウルム大学大学図書館のでかい画面 論文とかも読めるんだけどちょっとアレですね

 

 

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チュービンゲン大学図書館分館 眼鏡はペラペラの紙で筑波大のコスプレする像を感じる

 

 

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エスリンゲンという街で見つけたなんかかわいいやつ

 

 

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ドイツはアイス屋さんが街中にたくさんあった アイスおいしいもぐもぐ

 

 

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フランスで食べたおいしいクッキー的なもの つくりたい

 

 

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飛行機が遅延したせいで寄ることができてしまったコペンハーゲンの駅

 

 

明日は同じくklis16のにわとりちゃんです!お楽しみに!

mercari BOLD INTERNSHIP2017に参加しました(改訂版)

 

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前年度の秋から冬(実働は年末年始)にかけて参加していました。

https://www.mercari.com/jp/recruit/boldinternship_2017/

 

実は一回記事を書いていろいろあって記事を消したのですがやっぱり書いておこうかなと思ったので書き直します。あまり期待はしないでください。時間が経っているので記憶が曖昧です。

 

インターンの概要

ざっくりインターンの趣旨を説明するとアメリカかイギリスのどっかに一週間渡航して

・メルカリ及びCtoCサービスのユーザーヒアリング

・ユーザーヒアリングをふまえて「メルカリが世界で戦うためのアイデア」のアウトプットを作成

という二つのミッションに取り組むインターンでした。

 

エンジニア職と企画職で50名ずつの募集があり、インターンシップ生全員に渡航費と宿泊費+報酬が支払われててお金があるところにはお金があるんだなあという気持ちになりました。大学の学類のインターンシップもこれくらい羽振りが良くなってほしい。

 

私は情報学群に所属しながら企画職で応募し、参加させていただきました。今回のインターンシップはエンジニア職と企画職でのペアでの渡航だったのですが、幸か不幸か大学の先輩とペアになり大変なご迷惑をおかけしました。

 

派遣先はランダムで私はマサチューセッツ州渡航していました。比較的都会に飛ばされたので観光も充実していてありがたいなあと思っていました。

 

選考

一次選考はエントリーシート的なやつ、二次選考はグループディスカッション的なやつでした。

 

私はメイド喫茶のオタクなのですがエントリーシートではメイド喫茶への愛を語ったら受かりました。正直受かると思ってなかったので面白かったです。のちに人事の方に「メイド喫茶の子だよね」と言われました。

 

二次選考では7人ぐらいでグループディスカッションしました。インターンに応募したのもグループディスカッションに参加したのも初めてだったし周りの人も優秀だなと思ったのでこれは落ちたなと思っていたのですが、大変ありがたいことに合格させていただきました。合格通知メールが来たのはこの日までに連絡すると言われていた日ギリギリの夜ぐらいだったので、ずっとこれはクソ過ぎてメールすら来ないやつか?と思っていました。

 

渡航

なんとなく海外タダで行けて楽しそうだなあという気持ちで応募し、IT業界の知識がゼロに等しいこともあり今回のインターンシップに関連しそうなことを手当たり次第調べていました。前回渡航者のブログも沢山読みました。そしてそのへんの調査をもとに現地でどのような質問をするか渡航前に作りました。どたばたしていたので英訳は飛行機の中、アンケートフォームは現地で作ることになってしまったのですが、これを読んでいる第3回の参加者は早めの準備をするといいかもしれません。精神的に追い詰められていました。精神的に追い詰められるぐらい事前調査はしていたんですが正直今も、どうしたらIT業界で優秀な人に追い付くのかわからないなあという感想を抱いています。むずかしい。

 

また、私は英語が苦手なので合格後からずっとオンラインの英会話レッスンを受けていました。どれくらい英語力があがったのかといわれても難しいのですが、現地で困らない程度に英語の勉強はしておくと現地で役立つと思います。といっても現地にいくと伝えたいことがとっさに英語にできないなど、英語力が足りないなあと思う部分も多かったです。精進します。

 

それと、アンケートに協力してくれた人へのお礼として日本のお菓子を袋に詰めて持っていきました。意外とウケました。きのこの里に関して「これは英語でなんて言うの?」と聞かれて「マッシュルームマウンテン」と返すという英弱を発揮したりしました。写真はたけのこ。

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渡航

現地でのヒアリングは量的調査がメイン、質的調査がサブという感じで現地では活動していました。

 

量的調査のヒアリング場所はUberLyftの車内、図書館、博物館のカフェなどなどでした。同じインターンシップ生のアドバイスを元にこういうスケッチブックもって声をかけていました。協力してくださった皆様、ありがとうございました。

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質的調査では現地に住んでいた日本人のお話を聞かせて頂いたほか、Tinderで現地の人とつながってお話したりしました。このインターンでTinder使っているひとは意外と多くて使ってみたのですが、男性は課金して調査に使っている人が多かったのに対して私はスワイプすると必ずマッチすると言っていいほどマッチしました。オンナノコッテスゴイ。なお、「処女なの?」とか「(自主規制)したい」とか言われることも多く精神を病みました。女の子にはあまりお勧めしません。協力してくださり、チャットに付き合ってくれた皆様、本当にありがとうございました。

 

それと何度かUber Eatsというお店の料理をサービスのドライバーが運んできてくれるサービスを利用しました。日本はそれぞれのお店がデリバリー要員を用意しデリバリーをしているのがメインの印象だったので、面白かったです。つくばに帰ってきてから家から出たくない日はつくばのデブラーメンデリバリーしてくれ…って言ってます。ちなみに東京ではUber Eats走っているみたいです。つくばは田舎自明。

 

あとはボストン公共図書館に行ったり、ボストン茶会事件ミュージアムに行ったり、ハーバード大学マサチューセッツ工科大学に遊びに行ったり、ニューイングランド水族館に行ったりして楽しかったです。でも年末年始に行ったら自明に冬でクソ寒かったです。おかげさまで吹雪で帰りの飛行機がとまり一日延泊しました。写真は飛行機が止まって誰もいない空港です。

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渡航

渡航翌々日に成人式に出席し、その翌日から泣きながらレポートを書いていました。結果として約1週間ぐらいでありえんページ数のレポートを提出し、結果として最終成果発表会の登壇者に選ばれました。なお約1週間無理をして毎日真夜中までレポートを書き、提出直後に筑波大学16年度入学ツイッタラー新年会に参加して更に夜更かししたら体調を崩し、成果発表会の前日に熱を出していました。体調管理には気を付けましょう。

 

それとは別で成果発表会ではあまりうまく発表することができずペアに頼りきりになってしまっていまだにモヤモヤが残っています。次もしなんかのインターンで成果を発表する機会があったら、もう少し、自分がやってきたことを堂々と言える人間になれたらなあと思っています。

 

また、その後の懇談会で同じインターンシップ生と話す機会があり、質的調査をメインにして同じく成果発表会の発表者に選ばれた人とお話しする機会があったのですが「量的調査なら日本でもできるし現地に行くなら質的調査じゃない?」みたいなご意見をいただき、なるほどなあという気持ちになったりしました。でも結局海外で質的調査をするためには英語力が必要なわけで、やっぱり英語力なんだよなあという気持ちになりました。

 

それ以外にも話していて優秀だなあと思う人が多くて肩身が狭いなあと思ったので肩身が狭くない優秀な人間になりたいです。

 

まとめ

今回のインターンを企画してくださったメルカリさん、調査に協力してくださった皆様、一緒に渡航し本当にいろいろ助けてくださった先輩、その他インターンに協力してくださった皆様、遅くなりましたが本当にありがとうございました。

 

無償ではなく有償のインターンシップはいいぞ。