klis開設国際インターンシップのススメ
この記事はklisアドベントカレンダー2日目の記事です。
klis16のぜろなな(@seventy219)です。
ここで本文にklisという文字列が入ったので参加資格を満たしましたが、去年のklisアドベントカレンダーはポエムを書いてしまったので今年はklisに役に立つかもしれない話を書こうと思います。具体的にはklisアドベントカレンダー5周年らしいですが、地味に知識情報・図書館学類学類開設国際インターンシップ(以下国際インターンシップ)に関する記事がなかったので国際インターンシップに関するお話をします。
明日説明会あるしね。明日国際インターンシップの説明会が18時20分から7A106であるのでぜひ来てください。
国際インターンシップってなんぞや
とりあえず私のわかりにくい説明の前にシラバスを載せておきます。
2018年度のシラバスではこんなかんじらしいです。
まあ簡単に言うと海外に行っていろんな図書館行ったりいろんな人と話したりしていろいろなことを学ぼうね!という感じの授業です(だと思っています)。2018年度は3人受講していて2人がドイツ、1人がアメリカに行ってきました。私はドイツに行ってきました。
私の話
私は今年09/07-9/25(日本時間だと09/26)でドイツバーデン=ヴュルデンベルク州のシュトゥットガルトという場所を訪れ、シュトゥットゥガルトメディア大学と2つの公共図書館、3つの大学図書館に訪問させていただきました。具体的には以下の通りです。
・(09/08)シュトゥットガルトメディア大学
・(09/19-09/20)ウルム大学図書館
・(09/21)チュービンゲン大学図書館
ざっくりインターン中の内容を言うと、ときどき実務体験みたいなこともさせていただいたんですが、基本的には見学と大学図書館だと図書館職員さんによる講義が中心でした。あとはドイツの図書館とか日本の図書館とか日本のこととかについてざっくばらんにお話したりもしました。日本で用意していった筑波大学および日本の図書館事情に関するプレゼンもしたりしました。アメリカは業務体験がメインだったみたいなので結構国によって内容は異なるのかな。ひとつひとつ説明するのは面倒になってしまったので聞きたい人は明日の説明会またはTwitterなりなんなりで個人的に聞いていただければ対応します。
図書館オタクじゃなくてもわかりが得られそうなことで、インターンで気づいたことのまとめとしてはこんなことがありました。ほかにもいろいろ組織化の話みたいな専門的なこととか、その他小ネタとかはあるんだけどあんまり書いても読んでてだるいと思うのでとりあえず3つくらい。大学図書館は専門的な話が多かったので公共図書館の話がここではメインです。
①サービスが有料
利用者カードとか一部新着図書等の貸出とか除籍本の販売とかとか。普通に図書館カウンター越しにお金のやりとりが発生する様子は新鮮でした。除籍本をリュックいっぱいに詰めて帰っていくおじさんが可愛い。ドイツは日本みたいな図書館法が無いらしくそういうサービスが結構フレキシブルにできるみたいですね。司書さんに「日本ではお金が動くサービスはできないんですよね」って話をしたら「日本はどうやって図書館を運営するお金を稼いでるの?」って言われたのは結構印象的でした。自給自足。
②児童サービスの充実
普通に絵本とかだけじゃなくなんかいろいろありました。公共図書館だとゲームとか漫画とかも結構貸し出してたり、タブレットを使った教材とかプログラミング教材とかも充実している図書館もありました。子どもが絵本を作るイベントがあって、そこで作成した絵本をひとつひとつOPACに登録して所蔵していたりもしました。子どもが楽しい!と思える図書館作りを意識している感じがありますね。あとはドイツの学校図書館は充実したものじゃないらしいので、教材の提供とか日本の学校図書館的な役割を担っている場合も多いみたいです。それとちょっと違うけど大学図書館に子どもがいる学生のための子どもが遊べる部屋があるのにびっくりしたり。
③音楽図書館(的なもの)の存在
日本では楽譜とか最近出た曲のCDとかは貸し出されていない気がするんですが、マンハイム公共図書館では分館で音楽図書館、シュトゥットガルト公共図書館では1フロア分の音楽コーナーがあり、そういうものが多く資料として所蔵されていました。日本でこういうふうにCDとか貸し出したらTSU〇〇YAとかと競合しそうだけど、そういう役割も図書館が担っているのかあと考えるとドイツの図書館、素敵ですね(映画のDVDとかも貸し出してたし)。ピアノもあって楽譜の試奏ができたりします。
ちなみに去年もklis15の先輩がドイツには訪問していたのですが、去年とは少し訪問させていただいた図書館が変わっています。どうやらその年ごとに本人の興味関心を踏まえて少しだけ調整して頂けているようです。ありがたいですね。
インターンは平日がメインで休日はいろいろ観光しました。美術館とか博物館とか行ったり、きれいな街並を歩いたり、近かったのでフランス行ったり。なんか宿で知り合った同じように日本からドイツにお勉強に来た人と一緒にワイン博物館行ってワイン飲んだりもしました。あとはインターンの帰り道におもちゃ屋さんによってボドゲ買ったり、翌日がお休みだったらビール飲んだり。酒カスではない。
個人的な感想を話すと、現地でのやり取りがすべて英語だったり準備のレポートやらプレゼン準備やらは重かったりしたんですが、単刀直入に言うといけてよかったなと思います。私は絶対にドイツでなにかがしたいというよりも海外の図書館を学んでみたくて応募したという感じだったのですが、上手く言えないけどやっぱり私は図書館が好きだったんだなあみたいな気持ちになりました。平日は毎日図書館に行って、図書館の話をして、図書館に関する新しいこといろいろ知って、という日々は本当に楽しかったし勉強にもなりました。上手く言えないんだけど図書館が好きです。
ただ、今年の受講者は全員サークルの旅行or合宿が犠牲になったらしいので、まあ行く人はそういうこととも天秤にかけるといいかもしれません。大体インターンは9月に2週間ほど行くことになると思うのですが、サークルの旅行って大体9月なのでインターンの期間が如何せん長くて被りますね。私は幹部としてへんぜる夏旅行けなかったことは非常に悲しいのですが、天秤にかけてもやっぱりドイツに行けてよかったなと思えるくらいはドイツに行けてよかったです。
国際インターンシップに行くために
どうですかね。国際インターンシップ行きたくなってきましたかね。微妙ですかね。まあ行きたくなってきた人がいることを想定して話を進めたいです。行きたくなってくれた人がいたら嬉しいです。
国際インターンシップに行くためにはとりあえず調査票的なやつを出して先生たちとの面談を受ける必要があります。調査票の話とか、その他のいろいろな話とか明日の説明会でするので今年は説明会出席は必須じゃないらしいですがぜひ来てください。ちなみに大雑把なスケジュールはさっきのシラバスと同じな気がするので多少変わる可能性があるので詳しいスケジュールはちゃんと当該年度の先生に確認した方が良いと思います(この科目は毎年先生も変わったりするので当該年度の先生に確認を)。
国際インターンシップQ&A
ちょっとまとな話があんまり書けないので今までの成果報告会やら説明会やら私の質問箱やらに来た質問を私なりにまとめていきます。
Q1 主専攻関係ある?
そもそも受講者が決まるのが原則2年生の冬くらいなので主専攻決まってないし関係ないと思います。主専攻関係なく図書館の勉強をしっかりしておくと行ってから楽しいかも知れません。
Q2 英語喋れなくて作業内容等がわかるか不安
基本的には英語のやりとりになるので英語が1ミリもわからないと厳しいけど、まあ1年次英語C2クラス(最下位)の私が行けているので何とかはなるかなと思います。でもこれは英語のお勉強をしなくていいというわけではなくて、英語がちゃんとわかった方がちゃんと説明が理解できたりいろいろな話をすることができたりして楽しいと思います。あとは私はあんまりできてなかったのですが一緒にドイツに行った子曰く特に図書館用語、出版用語等を学んでおくと役立つそうです。賢い。
Q3 治安はどうだった?
ドイツはそんなに悪くなかったように感じましたが夜中とか変な場所とかは出歩かないようにしましょう。
Q4 予算はどれくらい?
私は自分のお財布から出した金額としては15万弱くらいでした。航空券代プラス数万円の補助が大学から出ます。ドイツは学生ホテルみたいな安めの宿に泊まったので宿泊費がたぶん安めです。そのかわり色々な図書館に行ったので交通費がかかりました。アメリカは逆で宿はちょっと高めだけどインターン二週間を通して同じ図書館に通っていたので交通費はあまりかからなかったみたいです。観光とかお土産とか削ればもう少し安くなるかもだけど、まあ15-20万くらいあると楽しく過ごせるかなと思います。ちなみに先生曰く欧米は物価が高めらしいのでアジアならもう少し安くなる説。
Q5 インターンは国内か国際かどっちか必修なの?
必修ではないです。ちなみに国内だと司書科目の乙群に該当しますが他の科目で代替可能です。国際はテクニカルコミュニケーター資格の周辺分野に当たるらしいですが知的財産概論で代替できます。逆に言えばあんまりいないとおもうけど国際インターンシップに行けば知的財産概論落としちゃったりしてもテクニカルコミュニケーターが取れたりします。
Q6 留学生が地元でインターンを行うことは可能?
これは私から回答できそうなことはないので先生の話をざっくり話すと「授業の目的としては知らない国に行って学ぶことが目的なので好ましくないかもしれないけど希望を出すことは可能」みたいな感じでした。
Q7 選考基準は?(英語能力は関係する?)
先生曰く「英語能力は関係しますがそれだけで決めてるわけじゃないし総合的な判断なので面談をしている」みたいな感じでした。まあ実際1ミリも英語できないと困るから英語が出来るアピールか、できなくても英語の勉強をする意欲は見せた方が個人的にはいいと思います。ちなみに面談の内容は今年の受講者3人で話しているとそれぞれ結構違ったりしました。
Q8 TOEICを受けると聞いたけどTOEICは自主的に受けたの?
自主的ではなく受講者は必須で7月くらいにスコアの提出があります。何点以上ではなく受けることに異議がある(joho先生「オリンピックは出ることに異議がある」)理論らしいので受けるためのお勉強をしましょう。ちなみに専門英語で受けさせられるのはとっふるなのでTOEICは自腹で受けました。私は英語が苦手なので3-5月で3回受けました。
Q9 調査票の日付は都合が悪い日にチェックという認識で正しい?
正しいです。全部無理だとさすがに縁がなかったということでという感じになると思われますが、時間は言えば多少融通が利くかもしれないし利かないかもしれないらしいです。まあできればチェックなしで誠意を見せていきましょう(?)
Q10 調査票の第一希望第二希望を書いたうえでチェックを入れるの?
そういうことです。どうしても国際インターンシップに行きたい人は(チェックを入れたからいけるという保証はないけど)第一希望第二希望は必ず書いたうえでチェックを入れましょう。
Q11 去年は何人希望出して何人行けたかわかる?
去年(私の代)は希望者が少なかったので3人希望出して3人ともいけました。私の1個上(klis15)も少なかったらしくて大体klis16と同じ感じ、klis14より前は希望者が多かったらしいけどklis14も4人だったはずです。ちなみに近年の各国ごとの受講者の人数はklisパンフレットに載っています。
おわりに
私の代は国際インターンシップの希望者が少なく私はラッキーだったけど、学類としては悲しいなと思ったので少しでもたくさんの後輩に興味を持っていただけたら嬉しいです。
明日7A106でお待ちしております。来ることはできないけど聞きたいことなどなどがあるかたはぜろなな(@seventy219)まで。
文章ばっかで目が疲れたと思うし、以下いろいろ撮ったけど使いどころがわからずお蔵気味になってた写真を中心に載せとくので興味がある人は見てください。お蔵入り気味になってたということからあんまり役に立たないということを察してください。
マンハイム公共図書館の入り口及び天井 ここも吹き抜けで綺麗ですね
シュトゥットガルト公共図書館の雑誌 綺麗に撮れたとおもいません?
ウルム大学大学図書館のでかい画面 論文とかも読めるんだけどちょっとアレですね
チュービンゲン大学図書館分館 眼鏡はペラペラの紙で筑波大のコスプレする像を感じる
エスリンゲンという街で見つけたなんかかわいいやつ
ドイツはアイス屋さんが街中にたくさんあった アイスおいしいもぐもぐ
フランスで食べたおいしいクッキー的なもの つくりたい
飛行機が遅延したせいで寄ることができてしまったコペンハーゲンの駅
明日は同じくklis16のにわとりちゃんです!お楽しみに!