結びの言葉に「さよなら」は書けない

いいブログの説明が思いつかない

世界を変えたいなんて言わないから君を幸せにしたかった

これはツイのオタクアドベントカレンダー2018の8日目の記事です。

adventar.org

 

遅刻してごめんなさい。ぜろななです。klis16です。某オタクサークルは引退しました。

 

去年なんか見たときスカスカだったのとオタクお気持ち表明ネタがあったのでノリで書いて、今年はこのカレンダーを主に見る層と私のコミュニティがそんなに被っていない気がするのでどうしようかなと思っていたんですが、あるオタクが私の記事好きだったと言ってくれたので調子乗って今年も書いてます。今年はあんまりオタクに刺さるネタが思いつかなかったのでオタクサークル引退までの二年半向き合ってきたメイド喫茶についての話を書こうかなあと思います。

 

メイド喫茶の概要

とりあえずメイド喫茶の概要をお話しします。

 

メイド喫茶には一般的に萌え系とクラシカル(クラシック)系の二種類があります。それぞれ語ろうとすると文字数が無限になってしまうのでなんとかざっくり説明したいと思います。

 

萌え系は一般的にメイド喫茶と言えば思い浮かべられるメイド喫茶ですね。もえもえきゅんして魔法をかけてフードとかドリンクとかを美味しくしてくれるメイドさんがいます。課金をすれば一緒にチェキを撮ったり、ゲームなどを通して二人きりでお話ししたりできるところも多いです。ステージでダンスや歌などの行うところも多かったりとか。楽曲によっては高まる楽しむことができるオタクも多いかもしれません。始めてくると人によってはびっくりしてしまうかもしれませんが、全体的にお嬢様ご主人様をとても楽しませようとメイドさんが主体的に動いてくれている感じが伝わってくるんじゃないでしょうか。メイド服はふりふりふわふわみたいな感じです。伝われ。

 

有名どころだと秋葉原にある@ほぉ~むカフェとかがあります。~12/27まで本店4階ではシナモンロールとのコラボもしているらしいね。行きたい。(なお試験)

www.cafe-athome.com

 

 

一方でクラシカル(クラシック)系はいわゆるロング丈の正統派メイドさんがいるメイド喫茶です。ずっとクラシック系と私は呼んでいたのですがクラシカルという呼び方の方がメジャーみたいですね。派手なパフォーマンスや魔法はここにはないのですが、本当に自分がご主人様お嬢様でお屋敷などに帰ってきたかのような体験が出来ると思います。お店全体として落ち着いた雰囲気のところがほとんどだと思いますが、落ち着いた雰囲気の中で非日常的な体験ができることと、メイドさんを落ち着いて眺めてその可愛さに悶えることが出来ます。また、メイドさんがお茶やケーキを作っている、まさにお給仕している姿が見えるようになっていたり、普通の喫茶店の従業員とは異なりメイドさん同士が何気ない会話をしているのを聞いたりそれに入ってみたりすることができるところもあります。特別なことは何もせずにその世界にいる体験ができるのがすごい。

 

代表的なところだと池袋のワンダーパーラーカフェがあります。メイド喫茶として素晴らしいだけでなく紅茶もめちゃめちゃ美味しい。

wonder-parlour.com

 

それと個人的に好きなのはシャッツキステです。ここはメイドが営む私設図書館私設図書館をコンセプトにしていて図書館とメイド喫茶が好きな私にはたまらないですね。お店の中は本やボードゲームシャッツキステという単語はドイツ語なのでおそらくドイツの図書館をイメージしていると思われる)(ドイツの図書館には実際にボードゲームが貸し出されている)(こういうとこすき)があります。なんと図書館総合展に企画を出しているらしいメイドさんもいらっしゃいます。

http://schatz-kiste.net/index.html

 

メイド喫茶の魅力

なんか既に結構長くてオタクキモいので手短に行きたいと思いますが、どちらのタイプのメイド喫茶にも共通して魅力だと言えることは、普段生きている現実から離れてメイドさんが幸せを提供してくれるところだと私は思っています。

 

萌え系だとすごく直接的で、フード/ドリンクへのお絵描きや魔法、チェキやその他の二人になったときに発生する会話、更にはステージパフォーマンスまで、それぞれご主人様お嬢様のためにたくさん努力してくれているんだなあと思います。ご飯を食べるだけならそのへんのファミレスでも行けばいいのですが、特に萌え系メイド喫茶でやっていることはただの飲食店の要素だけでなく、エンターテインメント性を含むことがわかると思います。(わかって)(わからないなら一緒に行こう)

 

クラシカル系だと間接的ではあるのですが、やっぱり上記のような部分では共通しているなあと思います。クラシカル系のメイド喫茶の楽しみ方としてはやっぱりこの独特の世界観を楽しむというものなのかなと個人的には考えているのですが、その世界観はそのお店の内装とかだけによるものじゃなく、メイドさんがすごくその世界観を形成するために努力しているのかなと思います。一つ一つの身体の動き、何気ないお話、フードやドリンクの出し方、すべての所作にお嬢様ご主人様への気遣いが感じられます。

 

私流メイド論

実はオタサーの喫茶班に入ったときはそこまでメイド喫茶にこだわりがあったわけではなく、私の場合はコスチュームが好きで喫茶班かコスプレ班に入ろうと思いコスプレ班は日程が合わなかったので喫茶班に入って、メイド喫茶が大好きになって、学祭での気づけばメイド喫茶の運営に二年半携わらせていただいたのですが、いろいろとこの二年半でメイド喫茶に関して考えたことがあったのでここからは私のメイド喫茶に関するポエムになります。興味ない人は流してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メイド喫茶メイドさんが幸せを提供してくれることが魅力と書いたのですが、実はメイドさんはご帰宅くださった(来店してくれた)ご主人様お嬢様のことしか幸せにできない弱い存在だと思うんですよね。だから今そこにいるご主人様お嬢様のことを幸せにすることはできても世界を変えることは(できるのかもしれないけど私には)できないです。

 

私が運営していた喫茶メイドの土産は年に学祭本祭の二日間しかご主人様お嬢様を待つことができないので、その二日間しかメイドという立場を通してご主人様お嬢様を幸せにすることはできませんでした。そう考えてしまうとちょっと切ないですね。本当は月1くらいでやれたらもう少しこの感情も緩和されたのかなあ。もう老害なんだけどね。

 

でもだからこそ、その二日間でご帰宅くださったご主人様お嬢様が少しでも幸せになれたら嬉しいなと思っています。本物のメイド喫茶メイドさんも、さらに言えば本当にお屋敷とかでお給仕をしていた本物の中の本物のメイドさんも、おそらく永遠にお給仕を続けることは難しいのかなと思います。また、ご主人様お嬢様もいつメイドの前から姿を消すかわかりません。メイドさんは待っている存在なので。

 

でもそうやって限られた時間の中でその時間の中でも主人様お嬢様を幸せにしたいと思う感情はすごくきれいだなと私は思っています。私は永遠なんてないと思っているし、いまそばにいてくれる人も一緒に死ぬとかないのでいつかは何かしらで離れていってしまうと思っているけど、永遠がないからこそひとつひとつの時間を大切にすることが大切になるのかなあと。

 

ちなみに私がもう一つ大好きな空間である学校図書館も限られた時間というものがあると思っていて、学校図書館で働きたいなあと思っているんですが学校という特性上生徒は絶対卒業か退学して私の前から消えていくはずです。それでもその在学中の数年間、学校図書館のカウンターで待っていて、その時間だけでも彼らが幸せになれるお手伝いがしたいなあと思ったり。そういうところが私の中のメイド論と似ているなあと思ったりもします。

 

話が逸れてしまいましたが、そんな感じでメイド喫茶の運営から引退により手を引いて、ご帰宅くださったご主人様お嬢様を幸せにできたかなあと今になって改めて考えています。

 

喫茶メイドの土産にご帰宅くださったみなさまを、私は幸せにすることができましたかね。一応二年半メイド喫茶と向き合っていたんですがたくさん未熟な部分もありましたけどね。ごめんなさい。

 

もし幸せになってもらえていたらとても光栄です。

 

私も喫茶メイドの土産でメイドができて、みなさんと会えて、幸せでした。

 

私をメイドにしてくれたご主人様お嬢様、本当にありがとうございました。